「ぎっくり腰は癖になる」
よく言われることですね。
ドイツでは「魔女の一撃」とも言われるぎっくり腰ですが、ポイントの一つになるのが
「腸腰筋」
という筋肉です。
この筋肉は第12胸椎~第5腰椎の側面から始まる大腰筋と、骨盤の内側から始まる腸骨筋が大腿部の内側に前面を通って付着しています。
腰の反りが強い方も固くなり、腰椎や骨盤を前に引っ張ってしまう状態になる、また男性では背中から腰全体が丸くなってしまうことが多くみられます。
ぎっくり腰を繰り返す方はこの筋の影響が見られます。
また、加齢によって歩幅が狭くなることにも影響すると考えられています。
チェックとしては、姿勢だけではなく、動作でのチェックも行います。
わかりやすいのは後ろに反る(後屈)時に可動域が狭い、また腰に痛みが現れるかを参考にします。
セルフケアとしては、脚を前後に開いて行うストレッチが挙げられます。
ですが、ぎっくり腰直後では痛みな姿勢の維持が難しくなるので、無理は禁物です。
当院にいらっしゃる方では、最初は施術の中で患部に負担が少ない形で行い、症状や時期を見てセルフケアの方法をお伝えしています。
その中で、腸腰筋やその他関係する動作の改善を行います。
痛みの衝撃が強く驚くことも多いぎっくり腰ですが、まず治まらないことはないので、安静にするのは最低限とし、可能な限り動くことが今では推奨されています。
必要以上に怖がらず、適切にアプローチすることで早めの改善を目指しましょう。