あけましておめでとうございます。
皆様のおかげで無事年を越すことができましたこと、深く感謝申し上げます。
さて、今年最初はヘルニアについて考えてみたいと思います。
腰が痛くて整形外科へ行き、ヘルニアと言われたことがある方も多いと思います。
そして、必ずしもそのヘルニアが痛みを引き起こしているわけではないことは、このブログでも触れていたと思います。
参照(https://tumugi-ichinoseki.jimdo.com/2017/12/04/慢性痛とストレスの自覚/)
スイスの大学病院の研究では腰のヘルニアと診断された中で、本当にヘルニアの影響を受けているとされる方は3分の1程度だという報告もあります。
また、適切なリハビリを行うことができていないことが、特にこの近辺ではしばしば見られます。
当院でもヘルニアでの施術、リハビリ、トレーニングを経て競技に復帰した学生さんもいらっしゃいますが、最初は十分なリハビリができておらず、3か月程度症状が変わらないままだったそうです。
(ちなみにこの方はリハビリを頑張り、それから3か月後に大会に出場しました。)
ヘルニアでも危険なものはあります。
膀胱直腸障害という排便排尿の傷害や会陰部麻痺(自転車のサドルに座ったときに当たる部分周囲の麻痺)などはすぐに対処しなければなりません。
ですが、割合として多いわけではありません。
もちろん、状態を確認しなければなりませんが、必要以上に怖がらず、なおかつ諦めずにリハビリや改善に向けて努力をすることで、現状からの脱却の可能性はあると考えられます。